No.7 - 造成地は前の姿はなにだったか?

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 前々回に隠れた傷(瑕疵・かし)についてお話しましたが、それと重複する部分があるのですが、今回は不動産業者や建築業者が販売されている造成地について、また違った切り口でアドバイスしたいと思います。どの分譲地に見学にされていてもきれいに整地され、擁壁もキチンと設置され、周辺も風光明媚で小学校や幼稚園も近く、上下水道も完備、なんとそのうえ安い土地はだれにとっても魅力的ですよね。ところが、その造成地が沼地や池そして埋立地の跡だったら、どうしますか?
 そんな土地で建物を建築し、居住したら5年後、10年後にようやく手にいれた大事なマイホームが不等沈下になったらどうしますか。いや2年後になったらどうますか。それも購入する時には造成地の前が沼や池だった事実が業者より告知されていなかったら、‥‥‥‥‥‥‥!こんなことを考えただけでぞっとしますよね。不等沈下を起こしたり、家全体が沈むことような土地は、どんなに地盤改良や補強しても改善することは難しいのです。
 極端な例えですが、「豆腐に鉛筆を突き刺している」状態で沼地や池、埋め立て地の土地の上に建物を建築するための補強をする場合は、地中深くの地耐力が1㎡当り5トン以上ある硬い地盤に到達するところまでパイル(建築用の杭)を打ち込んで建物を支えるしかないので、それ以外は、沈下しても不等とならないように同じようなスピード建物を沈下する方法しかなく、それ自体も住んでいる方にとって気持ちのよいことではありません。また、埋立地のように造成前の土地の状態が容易に判明する土地なら業者も事前に説明することが多いですが、沼地や池の場合は、その土地に詳しい地元の方でない場合は、業者が説明していなければ、わからずに土地を購入し、また、土地の売主が建築する業者の場合は、居住するまで、そのことに気付かないという事もよくある話です。工場跡地やガソリンスタンド跡等の地下埋設物とは違い、近隣の住民に尋ねれば、容易にわかる事なので、購入を決断する前にちょっと調べてみればよいと思います。

総社不動産センターでは、こういったお悩みのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお尋ねください。